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あのハリウッドスターが海外ドラマに出演! 注目の俳優まとめ(選抜20人)

|まとめ

最近のテレビドラマは映画以上に作品としての完成度を上げている。おかげで映画とテレビとの間の垣根は随分と低くなってきた。そこで、映画スターはテレビスターより格上というハリウッド・カースト制度を見事に乗り越えてテレビに降臨した映画スターたちを一挙にご紹介しよう。

立役者はやっぱりこの人かも キーファー・サザーランド

キーファー・サザーランド

主な出演作
2016
2012
2001

俳優ドナルド・サザーランドの息子として子役からそのキャリアをスタートし、1983年からは活動の軸足を映画に置いてきたキーファー。20歳の時に今も語り継がれる名作『スタンド・バイ・ミー』に出演。ここからブラット・パック(1980年代の青春映画常連軍団のこと)の片隅に位置することになり、順調にキャリアをのばす。とみんな思ってたのさ、あの頃は。
知名度は抜群なのになんだかこれといった代表作に恵まれず、もしや残念スターになってしまうのかと心配していた矢先に、まさかのテレビで『24 -TWENTY FOUR-』主演。一気に巻き返したのだ。その後の活躍は皆さんご存知の通り。今や世界中で「ジャック・バウアー」と聞いて知らない人はいないほどの知名度だ。
キーファーの『24 -TWENTY FOUR-』出演こそ、傍目に見ていた他の映画俳優たちに「テレビも悪くないかも」と思わせたに違いないのだ。

若い頃とはだいぶ見た目が違うジェームズ・スペイダー

ジェームズ・スペイダー

主な出演作
2013
2004

『ザ・プラクティス ボストン弁護士ファイル』『ボストン・リーガル』でプライムタイム・エミー賞主演男優賞を3回も受賞しているジェームズ・スペイダーももともとは映画スター。なんてったって『セックスと嘘とビデオテープ』でカンヌ国際映画祭主演男優賞を受賞してるんだからね。かなり立派な映画スターなんです!
若い頃は『エンドレス・ラブ』でブルック・シールズのお兄ちゃん役やったり、『マネキン』とか『レス・ザン・ゼロ』なんかのいわゆるブラット・パックもの(※)にたくさん出てたりした。今とはちょっと違う選の細い美青年枠だったなあ。でもインタビューで「俳優業は肉体労働。作品に出る目的がお金であってもなんら不思議はない」なんて発言しちゃうぶっちゃけ兄さんだった。
だからもしかしたらブラット・パック仲間のキーファー大ブレイクを見て、「オレもやっちゃるぜ!」と思ったクチなのかも。そうはいっても『ブラックリスト』で見せるスキンヘッドな役作りなんかとてもお金のためとは思えない本気度が見えてまっせ。

  • ※ブラット・パック:1980年代のハリウッド青春映画に出演した若手俳優達に付けられた呼び名

いくつの顔を持ってるの? ケヴィン・ベーコン

ケビン・ベーコン

主な出演作
2013

デビュー以来映画畑一筋のケヴィン・ベーコン。個性派俳優って言う言葉はこの人のためにあるんじゃないかと思わせる八面六臂ぶりだ。さわやか青年からセコい変人や不気味な悪役まで、演じたキャラクターのバラエティで言ったらハリウッド1かもと言われている。そりゃあ透明人間まで演じたことのある俳優って、あんまりいないんじゃないかな?(だって透明だから画面にほとんど登場しないし!『インビジブル』より)
そんなケヴィンの奥さんは『クローザー』主演女優のキーラ・セジウィック。おしどり夫婦として名高いので「もしかしての夫婦共演があったりしないかなあ」とファンは期待していたのだが、残念ながら監督を務めただけでシリーズ終了してしまった。
でも、ケヴィンはみんなを裏切らなかった。2013年から『ザ・フォロイング』でテレビドラマ・シリーズ初主演を果たしている。役どころは、カリスマ殺人鬼を追うFBI捜査官。ケヴィンがどんなテレビ顔を見せてくれるのか、ぜひ『ザ・フォロイング』で確認されたし。

順調すぎてこわい、マシュー・マコノヒー

マシュー・マコノヒー

主な出演作
2014

20代の時に『評決のとき』の主役をゲットして大注目の若手俳優となったマシュー・マコノヒー。第2のポール・ニューマンなんてよばれる甘いマスクと厚〜い胸板のマッチョ・ボディで「ピープル誌2005最もセクシーな男性」にも選ばれた。しかも映画出演するたびに演技の評価も高い。噂になったお相手も、アシュレイ・ジャッド、サンドラ・ブロック、ペネロペ・クルスと申し分なし。公私ともにハリウッドの映画俳優を絵に描いたような活躍ぶりなのだ。
そんな「This isザ・ハリウッドスター」なマシューがなんとテレビドラマで主演を務めると言うことで大注目を集めたのが、『TRUE DETECTIVE/二人の刑事』。初回から高視聴率を叩き出した。しかも最終回は『ダラス・バイヤーズクラブ』でマシューのオスカー獲得直後とあって、シリーズ最高の視聴者数を獲得した。うーん、どこまで出来過ぎ君なんだ、マシュー。

女優魂でテレビに挑戦、ハル・ベリー

ハル・ベリー

主な出演作
2014

準ミス・アメリカでミス・ワールド6位でボンドガールのハル・ベリー。『チョコレート』でアフリカ系アメリカ人として初のアカデミー主演女優賞に輝いている、押しも押されもせぬ大スターだ。
だからこそ、2014年にCBSドラマ『Extant』に主演すると判った時は、誰もが「なぜ? 今?」と思ったものだ。これにはハル・ベリーご本人がインタビューで答えている。その理由は「女性向けの最高の脚本はテレビにこそあると思ったから」だそう。似たような役柄ばかりオファーされる映画には飽き飽きだったんだって。ウォーク・オブ・フェームに加わるほどの名声を持ちながら、なんてチャレンジングな発言。きっと見た目同様、勇敢で聡明な人なんだろうなあ。うっとり。この発言でますます第一線で活躍する女優さんたちがテレビドラマに出やすくなったんじゃあないかなあ。
お母さんでもあり全てに安定しているように見えるハル・ベリーだが、実は20歳過ぎから糖尿病と戦っているそう。『Extant』は好評でシーズン更新も決まったので、どうかカラダに気をつけて頑張って下さいな。

俳優業だけじゃない、ケヴィン・スペイシー

ケビン・スペイシー

主な出演作
2013

1986年の『心みだれて』出演以来およそ30年、映画&舞台俳優としてキャリアを重ねてきたケヴィン・スペイシー。『アメリカン・ビューティ』でのアカデミー主演男優賞、『ビヨンド the シー 夢見るように歌えば』での1人4役(出演・監督・製作・脚本)、ロンドン・オールド・ヴィック・シアターの芸術監督と多才ぶりを見せ続けてきた。最近では『ソーシャル・ネットワーク』など大作映画の製作総指揮も務めている。
そんなケヴィン・スペイシーを主演に迎えて政治の裏側を描く史上初のネット配信オンリー・ドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』が大成功を納めたのは記憶に新しい。実はケヴィン・スペイシーは本作で製作総指揮も務めているのだ。ネット配信会社ネットフリックスが巨額の投資を行うとあって、放送前は懐疑的な声がほとんどだった。が、実は制作側は自社の持つビッグデータを駆使して成功を確信していたと言う。ドラマの製作前にビッグデータによって成否が予測できるとなると、テレビからのオファーをためらっていたビッグ・スターたちの背中を押すことになるかも。やっぱりただの中年男じゃないぞ、ケヴィン!

自分でも悪役が好きなの? ジョン・マルコビッチ

ジョン・マルコヴィッチ

主な出演作
2014

映画と舞台を中心に活動してきたベテラン俳優ジョン・マルコビッチ。冷酷な悪役を演じさせたらピカ一のいぶし銀っぷりで、その出演作は数知れず。日本でも『マルコビッチの穴』で一躍知名度を上げた。
そんなジョン・マルコビッチがテレビドラマ初出演、しかも伝説の悪役・海賊黒ひげ役で主演するという『クロスボーンズ/黒ひげの野望』は大きな話題となった。
お友達のゲイリー・シニーズが『CSI:ニューヨーク』で9年に渡って主演を務めたことを考えれば、マルコビッチにオファーがないはずないとみんな思ってたよね。最近になって実は『CSI:科学捜査班』主演の依頼を断っていたことを明らかにしている。やっぱり〜!絶対いろいろ誘われてると思ってたよ。
そんな人気シリーズを断ったマルコビッチの首を縦に振らせた『クロスボーンズ/黒ひげの野望』。何が出演快諾の決め手だったのかぜひ聞いてみたいなあ。やっぱり悪役だったからかな?

そのお姿をテレビで見るだけでもありがたいエヴァ・グリーン

エヴァ・グリーン

主な出演作
2014
2011

2003年の映画デビュー作『ドリーマーズ』からず〜っとエロエロ脱ぎ脱ぎ路線が注目されているエヴァ・グリーン。もともとフランス育ちだし、お父さんスウェーデン人お母さんアルジェリア出身のユダヤ人ということで、ハリウッドで活躍しながらもなんとなくヨーロッパの退廃的なムードがある女優だ。おっとここでも、退廃的→エロスの方程式が思い浮かんじゃう。2006年には元祖セクシー女優の登竜門ボンドガールも務め、デビュー以来大作映画に出演し続けてきた。
そんなエヴァ・グリーンがテレビシリーズに主要キャストで登場と話題になったのは、2011年の『CAMELOT 〜禁断の王城〜』。テレビじゃエヴァの脱ぎっぷりも期待できないんじゃない? という心配をよそに、大人の「アーサー王物語」を展開、アダルト版とまで言われたのだ。いやあ、ケーブル局って素晴らしい。
2014年からは『ナイトメア~血塗られた秘密~』で19世紀のミステリアスな霊媒師役に。またもやミステリアス→エロスの方程式が(笑)。
テレビにもその眼福路線を持ち込んでくれたエヴァ、日本でもたくさんの男性が「ありがとう!」と手を合わせているよ〜。

日本人女子好みの見かけ、ズーイー・デシャネル

ズーイー・デシャネル

主な出演作
2011
2005

最近では『New Girl / ダサかわ女子と三銃士』での不思議ちゃん主人公のイメージが定着したズーイー・デシャネルだが、実は彼女も映画出身スターといえる。舞台で経験を積んだ後、映画『マムフォード先生』でデビュー。翌年には大注目作品『あの頃ペニー・レインと』で主人公の姉役を演じて一気にライジング・ムービー・スターの仲間入りをしたのだ。
日本でも年齢不詳の妖精感漂う不思議な雰囲気が大人気で、特に『(500)日のサマー』のヒロイン・サマー役がかわいいと大評判に。ファッションサイトなんかでもよく特集されてたりするんだな、これが。そう言えばズーイーが日本のランドセルを海外で流行らせたこともあったっけ。
そんなズーイーのお姉さんは、『BONES』ブレナン博士役のエミリー・デシャネル。その活躍を妹として身近に見てきたなら、テレビドラマ出演にも抵抗はなかったはずだよね。実際『BONES』にゲスト出演して姉妹競演を見せてくれたこともあったし。
これからも末永くテレビの世界に滞在してくれそうなズーイーなのである。

さすがの貫禄姉御パトリシア・アークエット

パトリシア・アークェット

主な出演作
2015
2005

第87回アカデミー賞で助演女優賞を見事に獲得したのがパトリシア・アークエット。12年に渡って母親役を演じ続けた映画『6歳のボクが、大人になるまで。』での快挙だった。
もともと俳優一家出身で18歳の頃から映画出演を始め、1993年の『トゥルー・ロマンス』でブレイクした正真正銘映画畑の女優さん。アメリカ人にしては珍しく歯の矯正をしていない女優としても知られていて、アカデミー賞での男女の賃金格差についてのスピーチといい、何事にもこだわりと一家言がありそうな姉御だ。
そんなパトリシア姉さんも今回のオスカー君までなぜだかアワードとはご縁がなかった。そこで心機一転を図ったかどうかは知らないが、2005年から突然『ミディアム 霊能者アリソン・デュボア』の主演としてテレビに登場してきた。これが大当たりでシリーズは大人気。パトリシア・アークエットも2005年度エミー賞主演女優賞を受賞すると言う快挙に輝いたのだ。いま考えるとアリソン・デュボアやってる時も、ところどころで「6才のボク」のお母さんになってたってことだよね。すごいなあ、なんか全然違う2人なんだけど。
オスカー女優になった後も、ぜひぜひテレビシリーズで顔を見せてくださいね。

映画からテレビへのシフトが鮮やかなクリス・オドネル

クリス・オドネル

主な出演作
2005

スクリーンデビューは1990年。母親から合格したら車を買ってあげるとのせられて受けた『メン・ドント・リーブ』で見事に役をゲットしたのだとか。その後『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』でアル・パチーノと競演してシカゴ映画批評家協会の新人賞を獲得するという順調なスタートを切った。
ところがロビン役を演じた『バットマン & ロビン Mr.フリーズの逆襲』が興行的にも失敗し、まさかの袋叩き状態に。その後も映画には出続けるんだけど、どれも今ひとつぱっとせず。
そんな大殺界の時にたまたまゲストに呼ばれたのが『チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ』。なんでも以前に共演したからってご縁で呼んでくれたんだとか。いいヤツじゃあないか、チャーリー・シーン!
ここで「あれ、テレビもいいかも?」と思っちゃったクリス・オドネルは、『NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班』のスピンオフ番組『NCIS:LA 〜極秘潜入捜査班』でG・カレン様を演じ今に至るのだ。
これからもテレビでその実力、発揮しちゃって下さい。

ハチャメチャぶりが止まらないチャーリー・シーン

チャーリー・シーン

主な出演作
2012

お父さんマーティン・シーン、お兄さんエミリオ・エステベスというハリウッドでもかなりのサラブレッドなチャーリー・シーン。『プラトーン』とか『ウォール街』とかいい映画にたくさん出てるんだけど、いつの頃からかお騒がせセレブ枠に入ってしまった。
だけどチャーリー・シーンはただのお騒がせ中年男ではなかった。シットコム『スピン・シティ』が大好評だったマイケル・J・フォックスがパーキンソン病の治療のため香板を余儀なくされるにあたり、変わっての主演を買って出たのだ。そう、前出のクリス・オドネルの件といい、チャーリーは実は意外といいヤツなのだ。それまでテレビにレギュラー出演等したことがないのを考えれば、いいヤツ過ぎるくらいだ。(まあ実際はお騒がせが度を超えて、映画界では鼻をつままれてた感があったんだけどね)
その後は『チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ』で長年主演を務め、「テレビ界で最も稼いでいる俳優」ランキングの堂々1位に輝いたりもした。
めちゃくちゃな人だけど、映画でもテレビでもこれだけの成功を収めるってやっぱり持ってるんだろうなあ。

威厳ある大統領がぴったり、マーティン・シーン

マーティン・シーン

主な出演作
2015
1999
1962

言わずと知れたチャーリー・シーンのお父さん、1940年生まれ。『地獄の黙示録』のウィラード大尉役が特に有名で、とにかく相当なキャリアの持ち主だ。
そのマーティン・シーンが大統領役を演じたテレビドラマ『ザ・ホワイトハウス』の出演を振り返って「俳優として最高の経験」と言っていることは、海外ドラマ・ファンにとって感涙ものだ。ゴールデングローブ賞と全米映画俳優組合賞で最優秀主演男優賞を受賞して、ご本人も相当嬉しかったに違いない。
それにしても余計なお世話だけど、父としてお騒がせなチャーリーのことをどう思ってるんだろうね。勝手な想像だけど、実は息子たちのことが相当好きなんではないかと思われる。というのも、『ホット・ショット2』でチャーリーと共演しつつなんと自らの代表作『地獄の黙示録』をパロッちゃってるんだよね。息子を愛してなきゃ出来んでしょ? こんな事。
それにエミリオが監督する映画『ボビー』や『星の旅人たち』にもきっちり出演している。熱心な民主党支持者だと言うけれど、厳格そうに見えて意外と甘々なのかもね。

意外に気が小さいアレック・ボールドウィン

アレック・ボールドウィン

主な出演作
2006

1990年の映画『レッド・オクトーバーを追え!』前後数年間のアレック・ボールドウィンは間違いなく映画スターだった。主役級でいくつもの作品に参加。当時の妻であり元ボンドガールのキム・ベイシンガーと2人で『ゲッタウェイ』リメイク版にも主演した。
ところが、いつの間にやら失速(まあ良くある話だ)。いわゆる落ち武者っぽい感じで、2000年頃からはテレビのゲスト出演に活路を見出していた。そして2006年、テレビの舞台裏を描いた『30 ROCK』に主演すると、これが大当たり。エミー賞2回ゴールデングローブ賞3回という受賞歴に輝いたのだ。ブラボー。
これで映画界への舞い戻りを画策するかと思いきや、アレックは実は意外と繊細な人だったみたい。2010年頃には、「『30 ROCK』との契約が切れた後(2012年以降)は俳優業を引退する」と公言していた。なぜなら「映画界での自分のキャリアは失敗に終わったから」だって。あらま、いじけちゃったのね。
でも、どこでどう気持ちが変わったのやら、2015年現在も俳優アレック・ボールドウィンは健在。『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』にもCIA長官役で出演している。あ〜、良かった。

兄さんとはちょっと違う? ウィリアム・ボールドウィン

ウィリアム・ボールドウィン

主な出演作
2010
2007

アレック、ダニエル、スティーヴンと共にボールドウィン・ブロスの一員。兄ふたりに憧れてモデルから俳優に転身した。
トム・クルーズの『7月4日に生まれて』の端役でデビューし、翌年には『フラットライナーズ』で主要キャストに抜擢された。余談だけど、この映画ってばキャストが今じゃビックリの豪華版。キーファー・サザーランド、ジュリア・ロバーツ、ケヴィン・ベーコン、そしてウィリアム・ボールドウィン。いまじゃ出演料だけで大変なことになりそう。
でもってウィリアム・ボールドウィンはその後『バックドラフト』や『フェアゲーム』なんかに出演していた。そして例によって主役が張れないような感じになってからは、テレビ界へと進出したのだ。
『ダーティ・セクシー・マネー』ではかつての共演者キーファー・サザーランドのお父さんドナルド・サザーランドの息子役、『ゴシップ・ガール』ではセリーナとエリックの実のお父さん役、『Hawaii Five-0』では汚職でクビになった元殺人課の刑事役を好演した。
アレック兄さんと違ってテレビでのキャリアに結構満足してそうに見えるけど、ほんとのところはどうなの?

すっかり大人になったジェニファー・ラブ・ヒューイット

ジェニファー・ラブ・ヒューイット

主な出演作
2018
2012
2005
1994

もともと子役からスタートしてティーン・アイドルとして人気のあったジェニファー・ラブ・ヒューイット。最近では『ゴースト 〜天国からのささやき』や『クライアント・リスト』などのテレビドラマ・イメージが強い。
実はこの方、「テレビ女優」とか「映画女優」というジャンル分けが難しいくらい縦横無尽にテレビと映画を行ったり来たり。子役として人気が出たのはディズニー・チャンネルの番組で、ティーン・アイドルとしてはFOXの『サンフランシスコの空の下』で人気者になった。でもって日本でも人気になったのは、『ラスト・サマー』。アイドル+ホラーっていういわゆる若者の大好物ジャンルの映画だ。しばらくはアイドル映画にいろいろ出演して、20代後半からはまたもやテレビで『ゴースト 〜天国からのささやき』主演。
活動の仕方が、ハリウッドスターと言うよりはどちらかというと日本の女優さんに近い感じがする。歌も出しちゃったりして、ほら、広末涼子が若い頃は歌も歌ってました的な感じ?だからかどうかはわからないけれど、日本でもとっても人気があるジェニファー・ラブ・ヒューイット。あんまり背が高くないってところも日本人ウケする要因なのかもね。

世界があっと驚いたドラマ進出、ジャン・レノ

ジャン・レノ

主な出演作
2013

ジャン・レノといえば、リュックベンソン監督作品の『グラン・ブルー』や『レオン』で名を上げ、ハリウッドにも進出した国際的なフランス人俳優。『ミッション・インポッシブル』『WASABI』『クリムゾン・リバー』などなど、どれを代表作といったらいいのかわからないくらいすっごい出演作が目白押しなのだ。
そのジャン・レノがテレビドラマで初主演するとあって大変な前評判となったのが『刑事ジョー パリ犯罪捜査班』。大物俳優がテレビに出演するすごくいい前例になったし、フランスとイギリスの合作というところも話題になった。
でもね、日本人は全然驚きませんよ。だっていくらテレビドラマ初主演って言ったって、そこにいるのは私たちが知っている渋〜いジャン・レノそのままの姿だからね。わたしたちはもっと度肝を抜くジャン・レノの姿を目の当たりにしたことを忘れてはいない。TOYOTAのドラえもんの姿でね。
だから、まさか次回のテレビシリーズは『ドラえもん』実写版だなんて言い出さないでね。

みんな着いて来なさいよ! グレン・クローズ

グレン・クローズ

主な出演作
2007

グレン・クローズは間違いなく大女優だ。映画デビュー作『ガープの世界』でいきなりアカデミー助演女優賞にノミネートされて以来、アカデミーにノミネートされること6回、トニー賞も3回受賞している。『危険な情事』のストーカー役は今でも恐れられる伝説の女性主人公だ。
そんなグレン・クローズが、都落ち女優としてではなく超大物女優としてのままテレビドラマ『ダメージ』の主演を5シーズンに渡って務めたことは、テレビドラマの格上げに一役買ったと言われている。
最近は主人公のキャラ設定やストーリーの作り込みにおいて、テレビが映画に勝っているともいわれている。グレン・クローズがこの点にいち早く気付いた大物女優の一人であることは間違いない。なにしろ2005年には『ザ・シールド ルール無用の警察バッジ』に1シーズンだけ出演して、テレビの実力お試しをしていたのだから。
つまり『ダメージ』は、映画界に追いつき追い越したいテレビ界の思惑と大女優の職人としての意欲がWIN-WINに繋がったとっても良い例なのだろう。

しばらくはお母さん業なの? クリスティーナ・リッチ

クリスティーナ・リッチ

主な出演作
2011
2005
1997

11才の時に子役として『アダムス・ファミリー』ウェンズデー役で大注目されたのがクリスティーナ・リッチ。『バッファロー'66』やジョニーデップと共演した『スリーピーホロウ』も好評で、大人になってもしっかりと個性派演技女優の地位を築いたのだった。
そのクリスティーナが『PAN AM/パンナム』に主演すると伝えられたのは、2011年のこと。アメリカ人の大好きな古き良き時代の美しいスッチーがわんさか出るドラマとあって、大変な前評判とプロモーションだった。ところがまさかの1シーズンで打ち切り。クリスティーナも悔しかったんじゃないかなあ。
その後は『グッド・ワイフ』シーズン4にゲスト出演。そしてNBCの新ドラマで主演決定のニュースが流れた。なるほど、映画じゃなくてテレビで『PAN AM/パンナム』のリベンジする訳ね、とだれもが思った。ところがなんと本読みの段階で突然の降板だとさ。理由が明らかにされていなかったので、ファンはなぜ? どうして? 状態に。その後結婚式を挙げたことがわかり、2014年5月にはご懐妊のニュースも飛び込んできたので、もしかしたら長くなりそうなシリーズドラマよりもコウノトリを選んだってことだったのかな?

セレブの引き出しは意外に多いグウィネス・パルトロー

グウィネス・パルトロウ

主な出演作
2009

映画監督の父に女優の母という家庭に育ったグウィネス・パルトローは、セレブであることが鼻につく女なんて陰口を叩かれてしまうこともある。でもでも、『恋におちたシェイクスピア』でアカデミーとゴールデングローブの両方の主演女優賞を獲得したのはセレブ育ちだからではない。舞台『プルーフ』でローレンス・オリヴィエ賞候補になったことを考えればやっぱり実力を持った大映画女優なのだ。しかも40才になってなお「米People誌が選ぶ最も美しい人」のトップに君臨するとは、もはやあっぱれ。
そんなグウィネス・パルトローが大ヒット青春ミュージカルドラマ『glee/グリー』にゲスト出演し、歌い踊る姿を披露した時の反響はすごかった。意外なゲストが登場してパフォーマンスを見せることは、『glee/グリー』のひとつの売り物だった。だから他の作品でも歌声を披露したことのあるグウィネスがゲストで出てもそれ程驚きはしない。ただ、そのクオリティがあまりに高かったので、驚いたのだ。その証拠にエミー賞でゲスト女優賞にも輝いちゃったのだ。
歌が巧いのも高いボイストレーナーをつけてたから、な〜んて言われないといいなあ。

おわりに

映画界とテレビ界のボーダーレスは日を追うごとに進んでいる。映画スターとテレビスターの間には深くて長〜い河が流れているはずだったのだが、最近はもしかして小川に近くなってきているのかも。
海外ドラマファンとしては、思いもかけなかった大物をドラマで見られるのは本当に嬉しいことだ。最近は製作や監督を兼ねる俳優もたくさんいる。余りある財力をお持ちの名俳優・大女優の皆さん! 映画よりもフレキシブルなテレビの世界で自分好みのドラマを作ってはくれませんか?

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