Hawaii Five-0 の作品紹介

30年の時を経てあの伝説のドラマが帰ってきた！ ハワイの美しい景色をバックに繰り広げられる痛快ポリスアクション

2010年より、アメリカCBS系列にて放送中。1968年から1980年まで放送された大人気ドラマのリメイク版。キャラクター名・設定・テーマ曲・全編ハワイロケといった旧シリーズファンにははずせないこだわりは踏襲しつつ、時代背景やド派手なアクション、テンポのいい展開などで若い世代の取り込みにも成功。一躍大人気ドラマとなった。

オリジナルを尊重する作風

リメイク物を製作するとき一番大切なのは、いかに旧作のファンを納得させるかだという。この『HAWAII FIVE-0』はそのハードルを易々と超えて見せた。まず特筆すべきは、放送開始日をオリジナル版の初回放送日であった1968年9月20日から42年後の2010年9月20日にしたこと。オリジナル版への最上級のリスペクトを示した形だ。また、テーマ曲やキャラクターの名前などキーポイントとなる部分はオリジナル版を忠実に再現。さらに、撮影地をすべてハワイにしたことが大きく評価されている。最近は、設定上特定の都市が舞台であっても、予算の関係からハリウッドのスタジオで制作されるドラマが多いのだ。ハワイアン・ミュージックを効果的に挿入したり、各エピソードのタイトルをハワイ語にしたりと、ハワイへのオマージュも随所にちりばめられている。緊張感のある捜査シーンとは対照的な美しい光景が、見るものをつかんで離さない秘訣でもあるのだ。

豪華出演者と制作陣

出演者には、チームのボス役スティーブ・マクギャレットにアレックス・オローリン、パートナーのダニー・ウィリアムズをスコット・カーン（『オーシャンズ11』）、メンバーのチン・ホー・ケリー役にダニエル・ディ・キム(『LOST』)、チンのいとこでホノルル警察の新米警官のコノ・カラカウアはグレイス・パーク(『バトルスター・ギャラクティカ』)といったアメリカドラマではおなじみの面々が揃えられた。アレックス・オローリンは、これまでCBSで主演した『Moonlight』『Three Rivers』がことごとく放送中止となったため出演に消極的だったものの、豪華製作陣が出演の決め手になったのだという。
その製作陣とは、ショーランナーにピーター・レンコフ、製作総指揮には『スタートレック』（2009）映画化で大成功をおさめたふたり、ロベルト・オーチーとアレックス・カーツマンが名を連ねている。さらに第1話では映画『アンダーワールド』や『ダイ・ハード4.0』で知られるレン・ワイズマンがメガホンをとり、約800万ドル（6億円超）もの製作費をかけたというから驚きだ。

ゲスト・スター

豪華ゲスト・スターも毎回注目の的だ。シーズン2ではレギュラーとなる『HEROES』マシ・オカをはじめ、『LOST』のテリー・オクィン、『24』ミシェル役のレイコ・エイルスワース、『イージー・ライダー』のピーター・フォンダなど、かなりの豪華さだ。
CBSの最強コラボともいうべき、『NCIS・LA』とのクロスオーバー・エピソードや、アレックス・オローリンの処方箋薬依存症治療などなど、話題にも事欠かない『HAWAII FIVE-0』。アメリカ人以上にハワイ大好きな日本で受けないはずがないドラマだ。

更新日2012年8月2日