glee の作品紹介

歌って踊れば誰だって超ポジティブ！ 世界中にショウ・クワイアー旋風を巻き起こした青春ミュージカル・コメディー。

『glee』は2009年5月からFOXにて放送開始。オハイオ州の田舎町高校の合唱部＝グリークラブの負け犬部員と顧問の奮闘ぶりを描いたミュージカル・コメディー。放送開始とともにティーンだけでなく大人の心もがっちり掴み大人気となり、その受賞歴たるやもうびっくり。ゴールデングローブ賞作品賞（ミュージカル・コメディ部門）2年連続受賞、2010年度エミー賞最多20部門ノミネート、エミー賞累計6部門受賞、サテライト賞5部門受賞などなどまさにドラマ系アワード総なめだ。
ちなみにgleeとは「歓喜」や「愉快」といった意味。グリー部とはイギリスの合唱団多い名前だそうだ。

『glee』最大の見どころは、実力派キャストの歌とダンスで繰り広げられるショー・クワイアー（音楽を自由に表現するパフォーマンス）。往年のミュージカルの名曲やお父さんお母さんが青春時代を振り返るのにぴったりな70年代80年代ポップス、さらには今どきのヒット曲までを見事にカバーしてショーアップ！ 『glee』で取り上げられた曲は音楽配信チャートでいきなりのリバイバルを果たし、サウンドトラック・アルバムは見事に全米アルバムチャートで1位になった。このアルバム、2012年1月時点で全世界の売り上げ累計1000万枚を突破したというから驚きだ。

ドラマの人気とともに主要部員キャストたちも一気にスターダムを駆け上がった。フィン役のコーリー・モンテース、レイチェル役のリー・ミッチェル（このふたり、実生活でもカップルらしい！）、米タイム誌2011年度の「最も影響力のある100人」に選ばれたカート役のクリス・コルファーなどなどいまやゴシップ誌には欠かせないヤングスターが目白押しだ。そんな若いキャストたちを支えているのが、グリー部の顧問ウィル役のマシュー・モリソンやチアリーディング部コーチのジェーン・リンチといったベテラン陣。
そして『glee』の豪華おまけともいえるゲスト出演者の顔ぶれも実にニクイ。ブリトニー・スピアーズ、シャリーズなど若者向けゲストはもちろんのこと、オリビア・ニュートン・ジョンなどお父さん世代にもグッとくるスターが続々登場している。グウィネス・パルトロウにいたっては、シーズン２の数話にわたっての出演で第63回エミー賞のゲスト女優賞まで受賞している。

スピンオフ的な動きも活発で、生徒役キャストが総出演するコンサートツアー「glee live 2011」は全米、カナダのみならずイギリスとアイルランドでも開催された。この公演の模様は３Ｄ映画化されて全世界で公開、日本でも２週間限定公開の予定がロングランになったという人気ぶりだった。人気優勝者には『glee』への出演権が与えられるというオーディション・リアリティ番組『glee プロジェクト〜主役は君だ！』なども大変に盛り上がりを見せ、シーズン２も始まっている。さらには、レイチェルとカートが卒業後のスピンオフドラマの計画まであるというから、ますます今後の展開が気になって目が離せない。

ここまで読んで『glee』のモンスターぶりを知ってしまったあなた！『glee』を見ないでいることなんてもう出来ないはずだ。

あらすじ

シーズン1

ウィル・シュースターはオハイオ州ライマにあるウィリアム・マッキンリー高校でスペイン語を教えている教師だ。ある日、潰れかけのglee部の顧問になった。ウィルは新たな部員を募集するも、集まったのは学校の鼻つまみ者達。ウィルはそんな彼らに可能性を感じ、新生glee部「ニュー・ディレクションズ！」の立て直しに奔走する……。

シーズン2

州大会はボーカル・アドレナリンの優勝で終わった。しかし、スーの温情によりニュー・ディレクションズ！はあと一年存続することになった。
夏休みも終わり、新学期。多くの新入部員を期待するウィル達だったが……。

トリビア

• レイチェル・ベリーの「レイチェル」は『フレンズ』のレイチェル・グリーンから取られた。
• お馬鹿のブリタニー役ヘザー・モリス。元々は振り付け師としてgleeに関わっていたが、製作者に気に入られ役を貰う。また第4話「カートの告白」でビヨンセの「Single Ladies」を踊っているが、実際にビヨンセのバックダンサーを務めていたことも。
• サンタナ役のナヤ・リヴェラとパック役のマーク・ サリングは私生活でも一時付き合っていた。
• gleeキャストは多数のCDを出している。なんと、2011年2月17日付のBillboard Hot 100においてエルヴィス・プレスリーが持っていた記録を破り、通算チャートインの歴代1位となった。ちなみに初めてのチャートインは2009年6月。歴代1位になるまで僅か20ヶ月の驚異的スピードでの達成。
• 日本でも人気のカート役クリス・コルファー。米タイム誌が発表する「世界で最も影響力のある100人」の2011年版に選出。The 2011 Time 100

更新日2012年7月5日