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テレビドラマにカムバックしたハリウッドスター俳優・女優まとめ

|まとめ

「テレビドラマで顔が売れたぞ。え? 今度は大作映画にキャスティング? これってすごくね? そんでもって次回作も決まっちゃったしい。もう契約期間が長いドラマなんてやってらんないよ」
と言っているかどうかは知らないが、映画でキャリアが積めるようになったとたんテレビには見向きもしなくなる俳優は多い。そんな中テレビの元さやにも戻ってきてくれる仁義に厚い俳優陣をご紹介しよう。

本当は大のテレビ好き!マイケル・J・フォックス

マイケル・J・フォックス

主な出演作
2013
1996
1982

マイケル・J・フォックスの代表作といえば『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ。この主役を掴むきっかけになったのは、伝説のシットコム『ファミリー・タイズ』で長男アレックス役を好演したことだった。
1982年から1989年まで7シーズンに渡って放送されたこの『ファミリー・タイズ』、実はマイケル・J・フォックス以外にも後のスターとなる人々が目白押しだった。『ザ・フライ』のジーナ・デイヴィス、『フレンズ』のコートニー・コックス、『スタンド・バイ・ミー』の故リバー・フェニックス、そして誰もが知ってるオスカー俳優トム・ハンクス。WOW、どんだけ豪華!
マイケル・J・フォックスの素晴らしいところは数々のヒット映画に出演した後も1996年〜のシットコム番組『スピン・シティ』の主演としてテレビ界に舞い戻ってくれたこと。コメディこそ彼の真骨頂ということで、3年連続でゴールデングローブ賞ミュージカル・コメディ部門テレビ主演男優賞を獲得するという快挙だった。
残念ながら持病のパーキンソン病のため途中降板し一時休業をしていたが、近年またもやドラマを中心に俳優業に復活している。
2013年には、その名も『マイケル・J・フォックス・ショウ』というシットコムで、自身の病状とオーバーラップさせた主人公を演じてくれた。いつまでもテレビ魂を忘れないハリウッドスターの1人なのだ。

実はテレビの申子だったかも、クレア・デインズ

クレア・デーンズ

主な出演作
2011
1994

映画『若草物語』でデビューしたクレア・デインズが一躍注目されたのは、テレビシリーズ『アンジェラ15歳の日々』でのアンジェラ役。15歳にしてゴールデングローブ賞主演女優を受賞したのだった。
1996年には映画『ロミオとジュリエット』でレオ様の相手役を務め、一気に世界の恋人になってしまった。その後はもう映画道まっしぐら。だが、クレア・デインズにとってその道はいばらの道だったともいえる。
というのも、彼女の同年代には華やか顔でコメディセンスもある茶目っ気女優がたくさんいたのだ。リース・ウィザースプーンとかジェシカ・アルバとか、ね。見かけも演技も真面目で地味目のクレア・デインズは、映画出演こそ途切れることなく続いていたものの決め手に欠ける日々。
そこで初心に返って出演したのが、テレビのミニシリーズ『テンプル・グランディン自閉症とともに』。ゴールデングローブ賞とエミー賞のダブル受賞という快挙を成し遂げた。
その後の『HOMELAND』主演での快進撃は皆さんご承知の通り。もうテレビドラマに骨を埋めるつもりでやっちゃって下さい。これをきっかけに映画道への返り咲きなんていう野望、まさか持ってないよね?

吹っ切れたものを感じる アシュトン・カッチャー

アシュトン・カッチャー

主な出演作
2016
2003
1998

長い間俳優としてのキャリアよりも「デミ・ムーアの16歳年下の夫」としての顔ばかり注目されてきたアシュトン・カッチャー。確かにデミと結婚するまでは、ドッキリ番組の司会とかコメディ・ドラマのおバカな役しかなくって俳優と言うよりはバラエティ・タレント的な立ち位置。だけど、あれだけのイケメンでありながら奇声を発してはしゃぎ回る感じ、悪くないし憎めないんだよね。
それがデミとの結婚後は、トップスターの夫として次々と話題の映画に出演、いっぱしのムービー・スターに成り上がった。シリアスな役柄も演じて役者としての格も上がった。
このまま映画だけにシフトするのかなあと思いきや、まさかのテレビドラマ復帰。なんと素行不良でクビになったチャーリー・シーンの『ハーパー★ボーイズ』主演を引き継いだのだ。もしかしてこの時からデミとの離婚に備えていたのか?自分の本領はシリアスな役よりもむしろふざけたキャラだと冷静に判断したのか?実は意外と戦略家なのか?
いずれにしても当代きっての美男子の姿をテレビで拝めるのは嬉しいこと。これからもドラマでの活躍を大切にしてちょうだいな。

テレビでもっと見たかった ロビン・ウィリアムズ

ロビン・ウィリアムズ

主な出演作
2013
1978

2014年8月11日、自宅で遺体となっているところを発見されたロビン・ウィリアムズ。『グッドモーニング,ベトナム』、『いまを生きる』、『フィッシャー・キング』の3作でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたうえ、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』では助演男優賞を受賞している。この他にも娯楽大作からアニメまでその出演作は数知れない。
そんなロビン・ウィリアムズの最新主演ドラマが『クレイジーワンぶっ飛び広告代理店』だ。1シーズンで終わってしまったものの、亡くなる3ヶ月前までCBSで放送されていた。『クレイジーワンぶっ飛び広告代理店』はロビン・ウィリアムズにとってなんと31年ぶりの主演ドラマだった。それもそのはず、31年前のほぼデビュー作『モーク・アンド・ミンディ』出演以降のロビンは、映画スターとして目を見張るような活躍をしていたのだから。
落ち目になった訳ではなく、作品としてのテレビドラマに魅力を感じて出演する映画俳優が近年増えてきているが、ロビン・ウィリアムズもそんな1人。この先もテレビでその演技を堪能できるのではと期待が高かっただけに、彼の死は本当に残念でならない。

何が鼻についてしまうのか? キャサリン・ハイグル

キャサリン・ハイグル

主な出演作
2014
2005
1999

1999年放送開始の『ロズウェル-星の恋人たち』で一躍ブレイクしたキャサリン・ハイグル。
その後2005年からは『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』イジー役ですっかりお茶の間(今でもそう言う?)のお馴染みさんになった。ゴールデングローブ賞やエミー賞にもノミネートされて好評だったのだが、まさかの途中降板。
その後は映画に活動の軸を移してラブコメなどでなかなか良い味を出していた。
そんなキャサリンがテレビドラマに戻ってくる!それも主演で!と言うことで大いに盛り上がったのが、『ザ・ブック/CIA大統領特別情報官』。ところが、それに比例するように「キャサリン・ハイグルは気難しくて遣いにくい女優」運動も盛り上がっている。ことの発端は『グレアナ』のプロデューサー、ションダ・ライムズの発言。そこに他の映画の関係者談も加えられて「キャサリン=使いにくい伝説」がまことしやかに伝えられているのだ。
実は2009年頃にも「キャサリン・ハイグルは傲慢」ブームがあった。たぶん敵を作りやすい性格&外見なんだろうなあ。
そうは言っても自分でプロデュースして主演ドラマが出来て、それも好評と言うのだから、あっぱれあっぱれ。テレビへの恩義を忘れず精進すれば、「性格の良い女優」なんて言われる日が来るかもよ。

叔母さんは超有名ムービー・スター エマ・ロバーツ

エマ・ロバーツ

主な出演作
2015
2011
2004

お父さんは俳優のエリック・ロバーツ、そして叔母さんがあのジュリア・ロバーツという俳優一家出身のエマ・ロバーツ。ご多分に漏れず10歳の頃から子役としてキャリアをスタートさせている。デビュー作の映画『ブロウ』ではいきなりジョニー・デップとペネロペ・クルスの娘役を演じるというコネ、いやいや快挙で飾った。
そんなエマの知名度を一気に上げたのは、2004年〜07年の『Unfabulous』。子ども向け放送局「ニコロデオン」で大人気となり、ティーン・チョイス・アワードやヤング・アーティスト・アワードにノミネートされた。その後のキャリアは叔母さんを見習ってか映画中心だった。
が、ここへ来てテレビへの出演が目立ってきている。でもこれも実はジュリア叔母さん繋がりの模様。というのも、2013年から出演している『アメリカン・ホラー・ストーリー:魔女団』も2015年秋からの新ドラマ『スクリーム・クイーンズ』も製作・脚本はライアン・マーフィー。そう、『glee/グリー』『NIP/TUCKマイアミ整形外科医』で知られる海外ドラマファンにはお馴染みのあの人だ。実はこの方、ジュリア・ロバーツ主演『食べて、祈って、恋をして』の監督でもあるのだ。ジュリア叔母さんと競合しないためにも、テレビを軸にするのは得策かもね。

正気に戻ってくれた ジェームズ・フランコ

ジェームズ・フランコ

主な出演作
2016
1999

1999年〜2000年放送のテレビドラマ『フリークス学園』で人気者となり、続く2001年のテレビ映画『DEAN/ディーン』ではあの伝説のジェームズ・ディーンを演じてゴールデングローブ賞に輝いたのが、若き日のジェームズ・フランコ。
その後は『スパーダーマン』シリーズやアカデミー賞主演男優ノミネートの『127時間』など、着実に演じるイケメン枠を牽引してきた。このままテレビに戻ってくることはないのだろうとすっかり諦めていたのだが、ここへきて驚きのニュースが届いた。
なんとスティーヴン・キングのベストセラー小説「11/22/63(原題)」のテレビドラマ化版に主演するというのだ。しかも製作はあの超有名クリエイター、J.J.エイブラムスだという。これは注目せずにはいられない豪華な布陣だ。
近頃のジェームズときたら、10代の少女とのいかがわしい会話がSNSで流出しちゃったり、自らパンツをずらした恥ずかしい写真を公開しちゃったり。破廉恥な中年のレッテルを貼られ、どこに行こうとしているのかさっぱりわからず迷走中だった。だからほんとに心から言いたい。テレビの世界へWelcomeback!

テレビではほんとお久しぶりねのジョン・トラボルタ

ジョン・トラボルタ

主な出演作
2016
1975

ジョン・トラボルタといえば、『サタデー・ナイト・フィーバー』で世界的に大人気になった踊れる俳優だ。ところがその人気はあっという間に下降線を辿り、突然のバッシングにしばらくは身を潜めるようにしていた。
その後『ベイビー・トーク』や『パルプ・フィクション』で見事に復活を果たすまでおよそ10年。さすがは浮き沈みの激しい俳優人生を送ってきただけのことはあって、『ヘアスプレー』でのお母さん役女装はあっぱれの吹っ切れぶりだった。
そのジョン・トラボルタのデビューは、テレビのシットコム『ウェルカム・バック・コッター』だった。そう、彼もテレビスターだったのだ。これが1975年のこと。
それからなんと36年。驚きのテレビドラマ出演情報が飛び込んできた。
その作品は、O・J・シンプソンの裁判を描いたジェフリー・トゥービン原作のベストセラーに基づく新作『アメリカン・クライム・ストーリー』になる模様。
クリエイターは『アメリカン・ホラー・ストーリー』『glee/グリー』のライアン・マーフィー。共演者にはキューバ・グッディング・Jr.やサラ・ポールソン(『それでも夜は明ける』)が予定されているそう。
普段はふっさふさの黒髪カツラを被っているトラボルタだが、実は髪の毛がかなり後退していることは周知の事実。新ドラマではいっそはげキャラで行ってみるのもいいのでは?

映画俳優でもテレビ俳優でもない トム・セレック

トム・セレック

主な出演作
2010
2004
2003
1980

1980年から8年続いた『私立探偵マグナム』の主演俳優がトム・セレックだ。ハワイはオアフ島を舞台に赤いフェラーリを乗り回すセレックは、当時セックス・シンボルとまで言われる人気ぶりだった。
ドラマと並行して『スリー・メン・アンド・ベイビー』などの映画にも出演。いつでも変わらないそのマリオひげは彼の目印のようになっている。
2000年頃からはテレビ映画への出演が多くなり、『警察署長ジェッシイ・ストーン』シリーズでは出演だけではなく脚本・製作総指揮も務めるようになった。
トム・セレックのすごいところは、映画の合間を縫ってコンスタントにテレビでのゲスト出演をこなしていること。それも『フレンズ』や『ボストンリーガル』などの超人気シリーズばかり。多分トムさんってば本当にテレビが好きなんじゃないかなあ。
と思っていたら、2010年からは『ブルーブラッド~NYPD家族の絆~』で主演もしちゃった。それも3年間も。やっぱりね。
これからもテレビも映画も上手いこと調整してたくさん出て下さいな。

まとめ

一昔前までは、映画で人気だった人がテレビで主演なんてしようものなら、落ち武者か没落貴族の烙印を押されたも同然という印象だった。でも、このところドラマのクオリティが上がっていることもあって、その考えは少しずつ改善されてきている。
最近ではみんながあっと驚くようなスターがドラマに出たりもするのだ。そこで、次回はあのスターがこのドラマに?という驚きのキャスティングに挑戦する俳優たちを紹介したい。
映画もいいけどテレビもね。

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