ロズウェル〜星の恋人たち〜 の作品紹介

1947年にアメリカのロズウェルで発生し、「UFOを回収したのでは？」とも噂される「ロズウェル事件」をモチーフにした青春SFドラマ。

製作はアメリカWBネットワーク。1999年から2002年にかけて、第1シーズンから第3シーズンまでの全61話が放映された。「墜落したUFOを回収したのでは？」「宇宙人の死体を回収して解剖した」など、発生から数十年経ったいまでも様々な噂が絶えない「ロズウェル事件」をモチーフに、ラブロマンス、サスペンスの要素を盛り込み、全米の若者を中心に人気を集めた。

物語の舞台は、いまだにUFOに関する様々な憶測が絶えない「ロズウェル事件」の地としても有名なアメリカ合衆国ニューメキシコ州ロズウェル。ある日、地元の高校に通うリズは、アルバイト先のカフェで発砲事件に巻き込まれ、瀕死の重傷を負ってしまう。その時、たまたま現場に居合わせた同級生のマックスが駆け寄り、リズの傷に自らの手を当てると、またたく間に傷が完治してしまった。

一命を取り留めたものの、マックスが見せた不思議な現象について問い詰めるリズ。ところが、マックスの口から語られたのは驚くべき事実だった。マックスと妹のイザベル、そして2人の友人のマイケルは、「ロズウェル事件」で生き残ったエイリアンだというのだ！マックスは、密かに抱いていたリズへの恋心から、自らの秘密がバレる危険を冒してまでリズを助けたのだった。マックスの告白に衝撃を受けるリズだったが、マックスの見せた特殊な能力と、リズへの誠実な想いから、徐々にエイリアンの存在を受け入れてゆく。

お互いを意識しながら学園生活を過ごすリズとマックス。しかし、極秘にエイリアン調査を行うFBIのエイリアンハンターや、マックスたちと敵対するエイリアンなど、数々の追っ手がマックスたちに迫っていた。マックスたちはリズたち仲間の助けを受けながら、危機を乗り越えて行く。

4歳から子役として、「M&M's」や「タコ・ベル」などのCMで活動していたシリ・アップルビーは、オーディションでリズ役を掴んだ。本作でアイドル的な人気となり、トム・ハンクス主演映画『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』や、テレビドラマ『ER 緊急救命室』最終シーズンへの出演をはたしている。

作品中では、シリ・アップルビー演じるリズに想いを寄せていたジェイソン・ベアだが、私生活ではマックスの妹、イザベルを演じたキャサリン・ハイグルと付き合っていたようだ。2006年には、映画『THE JUON/呪怨』で共演した女優、ケイディー・ストリックランドと結婚した。

俳優として最も活躍が目立つのは、イザベルを演じたキャサリン・ハイグルだ。人気テレビシリーズ『グレイズ・アナトミー 恋の解剖学』のイザベル役で、2007年の「エミー賞助演女優賞」を受賞したほか、『幸せになるための27のドレス』や『キス&キル』など、映画で主役級の活躍が続いている。

更新日2012年7月27日