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思わず行きたくなる海外ドラマ・映画のロケ地12選 トロント編

|まとめ

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カナダが「ハリウッド・ノース」と呼ばれる人気撮影エリアであることはこちらで紹介した。バンクーバーがナンバー1人気を誇っていたのだが、ここにきてトロントが急浮上!というのもバンクーバーのあるブリティッシュ・コロンビア州が、国外の制作会社にとって最大の旨みであったHSTと言う税制を廃止してしまったからなのだ。トロントのあるオンタリオ州ではまだHSTを採用しているので、撮影隊にとってはお得感ありあり、みんな揃ってお引越し〜というわけなのだ。
そこで今回はトロントを中心としたオンタリオ州のロケーション・スポットをご紹介しよう。

まずは分かりやすいランドマークから「トロント大学」

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トロント大学は1827年に設立されたカナダ最大の大学。北米全体でも5位の規模なんだって。知らなかったよね〜。
マサチューセッツ工科大学が舞台の映画「グッド・ウィル・ハンティング」では、なんとMITのキャンパスとしてトロント大学を使っているんだそうな。なんかそれって東大の映画を東北大で撮影するような感じ?なんの意味があるのかよくわからないけれど、まあそれだけトロント大学が撮影しやすいってことで着地点としときますかね。
というわけでその人気スポットぶりは映画にとどまらず、『ハンニバル』『NIKITA / ニキータ』と言ったドラマにも登場している。
キャンパスには築100年以上にもなる歴史的建築物が点在していてツアーも開催されているらしい。トリビアなロケ情報なんかも教えてもらえるかもね。

ヨーロッパ感が半端ない「カサロマ」

Casa Loma | Everywhere Once

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20世紀に個人の邸宅として建てられたとはとても思えない、This is 城!な外観の「カサロマ」。観光地として人気のスポットなのだが、ロケ地としてもいろいろと使い勝手が良さそうな臭いがプンプンしている。
映画ではジャッキー・チェン主演『タキシード』や『X-MEN』そしてシチュエーションぴったりの『シンデレラ』に登場。ドラマでは『NIKITA /ニキータ』やシークレット・サービスの活躍を描いた『ウェアハウス13 〜秘密の倉庫 事件ファイル〜』などに登場している。
それにしても3年もかけてこの城を建設した軍人ヘンリー・ペラット&そのお父さんが、どちらも晩年は破産して無一文だったっていうのがなんとも諸行無常ですなあ。

泊まるならここかな「ロイヤル・ヨーク・ホテル」&「リッツカールトン・トロント」

Royal York Hotel, Toronto

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前出のジャッキー・チェン主演映画『タキシード』に登場したホテルがロイヤル・ヨーク・ホテル」。トロントの陸の玄関・ユニオン駅目の前というアクセスの良さからも、はずせないロケ地と言えるだろう。
トロント撮影ドラマと聞いて真っ先に思い浮かぶリーガル・ドラマ『SUITS/スーツ』にも登場している。『SUITS/スーツ』といえば、ニューヨークが舞台でありながらトロントを「なんちゃってNY」に変身させて撮影してることが超有名なドラマだ。そのロケーション・スポットはトロント中に点在している。
ということで『SUITS/スーツ』には「リッツカールトン・トロント」も何度か登場している。こちらもユニオン駅近くで超便利。
どちらも高級ホテルだから、泊まってみればスーツの似合うかっこいいビジネスマンを見つけられるかも。あなたならどっちに泊まる?

ホテルが決まったら次はレストラン「メルカト・レストラン・アット・ベイ&アデレイド」

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『SUITS/スーツ』シーズン5で登場したこのレストラン、地元でも小洒落て美味しいと人気のお店なんだとか。その証拠に目と鼻の先で4店舗も経営している。御繁盛で何より!
この「メルカト・レストラン」のあるチャーチ・ストリートやベイ・ストリートは、『SUITS/スーツ』に限らずトロント撮影で頻繁に登場するエリア。窓際席を押さえて何かの撮影が始まることを祈りながら、食事をするのも楽しいかもしれない。

ほぼ全編トロント撮影!『オーファン・ブラック 暴走遺伝子』の「警察署 507キング・ストリート・イースト」

Lofts at 507 King Street East, from under the Richmond Street exit, in ...

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クローン人間をテーマに扱ったカナダ×アメリカ合作のドラマ『オーファン・ブラック 暴走遺伝子』に登場する町並みはほぼほぼトロントだ。日本ではHuluでの配信のほかDVDも発売されている。
クローンの一人であるベスが所属する警察署として劇中に頻繁に登場するのがここ。実物は高架脇のちっちゃいビルなのだが、劇中では警察官がわんさと出入りする味のある警察署に大変身!グーグルマップのストリートビューでは高架橋にド派手メイクの女性が落書きされているけど、もしかしてこれも映像処理で消しちゃってるんだろうか。最近の技術ってすごいのね。

プラハ?パリ?いいえ、トロントです!「オスグッド・ホール」

Osgoode Hall

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重厚な鉄格子に囲まれた歴史を感じさせるこの建物は、現役の裁判所。このちょっと恐れ多い感ありの建物をフル活用しているのが、『ニキータ1997』。このドラマはリュック・ベッソン監督の映画『ニキータ』とともにマギーQ主演版『NIKITA / ニキータ』の元になった元祖テレビ版「ニキータ」なのだ。ストーリー上の舞台はヨーロッパ。ということでトロントの風景をあの手この手でヨーロッパ風に変身させている。
代表的なのがここ「オスグッド・ホール」。あるときはプラハの取引現場として、またある時はミッションのために侵入する建物として、さらに驚きなのはエッフェル塔を合成してパリの風景としても使われたのだ。
裁判所と言うと敷居が高い感じだが、実は中にはレストランがあって一般に開放されている。お値段も比較的リーズナブルとのことだから、是非お食事してトロントのヨーロッパ魂を感じてみては?

代表的な撮影所も押さえておこう「シネスペース・スタジオ」

... Toronto-based company Cinespace, Cinespace Chicago Film Studios houses

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トロントのフィルミングシーンを常にリードしてきたセット・スタジオがここ。アメリカのテレビドラマ的には、2012年ごろから一気に需要が増えたという。
主な作品としては『REIGN/クイーン・メアリー』、『ビューティ&ビースト/美女と野獣』、『HEROES REBORN/ヒーローズ・リボーン』、『ストレイン 沈黙のエクリプス』とさすがのラインナップだ。
CBS話題の新作『アメリカンゴシック』もこのシネスペースを本拠地としてチョイスしたらしい。この『アメリカンゴシック』、もちろんサム・ライミ監督のじゃないよ。スピルバーグのプロダクションが制作するボストンの名家にまつわるホラー・ストーリーなんだとか。日本での放送が待たれますなあ。

シネスペースに追いつけ追い越せの『パインウッド・トロント・スタジオ』

... ALL ACCESS Series to Be Filmed at Pinewood Toronto Studios [UPDATED

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アトランタ、イギリス、マレーシア、ドミニカといった拠点でワールドワイドに撮影スタジオを展開するのが、パインウッド・グループ。トロントのスタジオは2009年から本格稼働した。
『オーファン・ブラック 暴走遺伝子』、『ストレイン 沈黙のエクリプス』、そしてSyfyの本格宇宙警察物新作『エクスパンス』もここで撮影されている。噂ではスタートレックの新作テレビシリーズ(2017年1月世界同時放送予定!)も撮影が始まっているとか……。うーん、シネスペースに真正面から喧嘩売ってる感じ、いいぞ。車でわずか5分の距離にあるライバル対決はなかなかの見ごたえだが、ハリウッドのスタジオとは違って見学コースなどはないので悪しからず。

オンタリオ州一番のフォトジェニック・スポット「パークウッド・エステート」

Parkwood Estate and Area Tour

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トロントからもほど近いオシャワの街にある由緒正し〜い建物。1910年代に建てられた富豪のお家で、現在はカナダの国定歴史的建造物に指定されているオンタリオ州でも有数の人気ロケ地だ。ファッション雑誌から映画、テレビCMまで撮影された作品数は数知れない。
最近のテレビシリーズでいうと、『X-メン』シリーズのファムケ・ヤンセン出演で話題のNetflixオリジナル・ドラマ『ヘムロック・グローヴ』、『ウェアハウス13 〜秘密の倉庫 事件ファイル〜』、CIAの女性スパイが活躍する『コバート・アフェア』、ミステリー・コメディの『名探偵モンク』などなどアメリカを舞台にしているオンタリオ州産ドラマに何度も登場している。
面白いのは『REIGN/クイーン・メアリー』。スコットランド女王メアリー・スチュアートの青春時代を描く中世版ゴシップガールとも言われているドラマだが、舞台は当然ヨーロッパ。「パークウッド・エステート」は見事なおすまし顔でヨーロピアン・キャッスルになりきっているぞ。

トロント郊外のロケ地なら「ポート・ペリー」と「ハミルトン」

Port Perry Plumbers - (905) 391-4444 Fast, Emergency Plumbers

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前出のネトフリオリジナルドラマ『ヘムロック・グローヴ』の舞台設定はペンシルベニア州の「ヘムロック・グローヴ」という小さな田舎町。その田舎町としてロケ地に選ばれたのがここ、オンタリオ州ポート・ペリーの町。本当に田舎のショウケースみたいな街並みやら森やらが揃ってるのだ。
もう一つの「ハミルトン」はオンタリオ湖畔の意外と大きな町だ。ここでは『12モンキーズ』『ストレイン 沈黙のエクリプス』そしてトロントのライバル=バンクーバー育ちの超有名ドラマ『FRINGE/フリンジ』も撮影を敢行しているのだ。『FRINGE/フリンジ』をも呼び寄せたバンクーバーにはないハミルトンの魅力って何なんだろう……誰か教えて〜。

おわりに

いかがだっただろうか。実はトロントが撮影場所として好まれるのには費用を低予算に抑えられること以外にも理由がある。それは、いろんな人種のエキストラを調達しやすいこと。というのもトロントの人口の半数以上が実はカナダ以外の国で生まれた人なんだって。おまけにトロントに住む人たちが話す言語はなんと140か国語を超えるんだって。そりゃあ人種のるつぼだわ。なるほどね。
ということはこれからもトロントで撮影される映画やテレビドラマは増えていく予感大!ロケ地めぐり第2弾をお届けできる日もそう遠くないのかもね。

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