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第68回エミー賞直前企画! 今こそ知りたいエミー賞のあれやこれやまとめ

|まとめ

出典:http://variety.com/2015/tv/news/emmy-awards-backstage-live-blog-1201598049/

アメリカ・ショウビズ界の4大アワードといえば、映画の「アカデミー賞」、音楽の「グラミー賞」、演劇の「トニー賞」、そしてテレビ放送に与えられる「エミー賞」。特に2016年で第68回を迎える「エミー賞受賞式」は、海外ドラマ・フリークにとって1年で最も興奮する祭りであることは間違いない。なんてったってテレビドラマでおなじみのあの顔や、日本でまだ見ることができない話題ドラマのあの人なんかが一つの空間にひしめき合っちゃうんだから、そりゃあ凝視せずにはいられないでしょ。
でも実は「エミー賞」について知ってるようで知らないこともいっぱいありゃあしませんか? というわけでトリビアも交えつつ「エミー賞」の全てをおさらいしておこう。

そもそも「エミー賞」ってどんな賞?

「エミー」って言うくらいだから、昔テレビで活躍した女優さんかなんかが名前の由来でしょ? と思ってたあなた、すでに今さら聞けないトラップにはまっていらっしゃる(笑)
お答えしよう。実は「エミー」には2つの語源があると言われている。テレビ創世記の1940年代に、業界ではテレビ受像機の撮像管を「IMMY(イミー)」と呼んでいたこと。そしてトロフィーが女性像だったこと。こんな理由から「エミー賞」と命名されたんだとさ。
ちなみにオリジナル「エミー像」のモデルは、とあるテレビ・エンジニアの奥さんなんだとか。
1949年から始まったこのアワードを主催するのは、米国テレビ芸術科学アカデミー。おっ、いきなり高尚な感じが漂ってくるぞ。やっぱり「エミー」っていう親しみやすい名前にして正解だったね。

実はとってもたくさんあるエミー賞

ひとくちに「エミー賞」っていうけれど、実はとってもたくさんの部門に分かれていて表彰時期もそれぞれ違うことはあんまり知られていない。
昼ドラやトーク番組を対象に表彰する「デイタイム・エミー賞」、受賞式は毎年4月5月あたりに行われる。
優れたスポーツ番組が表彰されるのは「スポーツ・エミー賞」、こちらも春に表彰式を開催。
その他、「技術・工学エミー賞」やローカル番組に送られる「地域エミー賞」、高校生・大学生が製作したプログラムに送られる「学生エミー賞」なんていうものもある。
日本の番組も毎年のようにノミネートされているのは、アメリカ以外のテレビ番組を対象にした「国際エミー賞」だ。『中学生日記』やNHKの報道番組が見事に受賞を果たしている。
そしてそして毎年9月に表彰式が行われる我々海外ドラマファン大注目の「プライムタイム・エミー賞」。プライムタイム、つまり主に夜間番組を対象としたエミー賞なのだが、やっぱりこのエミーが一番盛り上がるってことで、世の中的にはプライムタイム・エミー賞=エミー賞と思われているのだ。
これだけの種類がある「エミー賞」、その中にそれぞれ細かい部門分けがされているので、一体全体いくつの部門賞があるのか数える気にもならないくらいだ。何しろプライムタイム・エミー賞だけでも、一週間前倒しで発表される放送技術部門(カメラとか特殊効果とかメイクアップなどの部門)を含めれば100を超える賞が贈られる。「エミー賞」がテレビ業界にとってどんなに重要なアワードかおわかりいただけることだろう。

エミー賞最多受賞に輝くのは、なんと!?

今年で68回という長い歴史の中で一番たくさんエミー賞を受賞している番組が何なのかは、やっぱり気になるところ。「もしかして私の大好きなあのレジェンド・ドラマ?」「いやいや、やっぱりこっちのご長寿ドラマでしょ。」と楽しい想像が膨らむのだが……最多受賞に輝く番組は実はドラマではなくバラエティ・ショー『サタデー・ナイト・ライブ』なのだ。1975年から今も続くNBC土曜夜の看板番組は、なんと合計47体ものエミー像を獲得している。ノミネートされた回数でも209回とダントツなのだ。
それじゃあ次点はドラマでしょ、と思いきやこちらもカテゴリー的にはコメディ部門になる『そりゃないぜ!? フレイジャー』(1993~2004・NBC)の37回。
余談だけど、『アカデミー賞授賞式』も実は30回以上エミーを獲得してるのだ。なんか意外でしょ?
ちょっとちょっと、それじゃあエミー賞獲得史上最多ドラマはいったい何なのよ!と叫んでしまったあなた。落ち着いてくださいませ。こちら2015年までに3つのドラマがエミーちゃんを26人ずつお持ち帰りになっていらっしゃいまする。ドラマ史に残るその栄光に輝くドラマとは、『ヒルストリート・ブルース』(1981~1987・NBC)、『ザ・ホワイトハウス』(1999~2006・NBC)、そして『ゲーム・オブ・スローンズ』(2011~・HBO)の3作品だ。
あら、ってことはもう直ぐ発表される第68回エミー賞で『ゲーム・オブ・スローンズ』が1つでも獲れば単独記録を更新しちゃうんだ。だって他の2つはもうシリーズ終了しちゃってるからね、すでに今年はノーチャンスなわけですよ。わあ、なんだか歴史的瞬間に立ち会える予感がムンムンしてきたぞ。こういうワクワク感、マニア的にはたまらない。

押さえておきたい歴代エミー賞トリビア

歴代最多ノミネートが『サタデー・ナイト・ライブ』の209回だということはお伝えした。ドラマ関連でいうとコメディ部門で117ノミネートを果たしたのが『チアーズ』(1982~1993・NBC)。そのうち28は見事獲得している。前出の37獲得『そりゃないぜ!? フレイジャー』は『チアーズ』のスピンオフだから、言ってみれば『チアーズ』関連で65個獲得ってこと。これはなかなかにご立派な記録じゃないか!
そしてお待ちかねドラマ部門では、『ER緊急救命室』(1994~2009・NBC)の124回ノミネートが最多記録なのだ。『ER緊急救命室』はこのほかに、1つのエピソードで獲得したエミー賞の数5つという記録も持っている。
ちなみにドラマ・ミニシリーズの最多ノミネート記録は、懐かしい『ルーツ』(1977・ABC)の37個だ。
最多受賞放送局についてもぜひ押さえておきたい。現在のところ最多記録は3大ネットワークの1つNBCが持っている1000を超える回数だ。次点はCBSの900超え。古参ネットワークが長い年月をかけて築いてきた地位だと言える。ところが、この記録を破竹の勢いで奪い取る様相なのがケーブル局HBO。2015年は『ゲーム・オブ・スローンズ』だけでも24ノミネート、全体では126もノミネートされて、1回のエミー賞で最多ノミネートされた放送局の記録を塗り替えちゃったのだ。この戦い、今後の展開が気になるでしょ?
ちなみに『ゲーム・オブ・スローンズ』は昨年合計12部門を獲得。それまで『ザ・ホワイトハウス』が持っていた1回のエミー賞で9部門受賞(2000年)という記録を塗り替えてしまった。
あ、だけど『ゲーム・オブ・スローンズ』の24ノミネートは最多記録ではないよ。歴代最多ノミネートは、1994年『NYPDブルー』(1993~2005・ABC)の27。この記録を塗り替えるモンスター・ドラマの登場も待ち遠しいなあ。

放送直前! ズバリ今年の見所は?

一番の話題は昨年に引き続き席巻中の『ゲーム・オブ・スローンズ』だろう。昨年よりノミネート数を1つ落として23となったものの、今年の作品群の中では最多だ。1つでも獲得すればエミー賞獲得史上最多ドラマに躍り出ることになるのだが、どこまで獲得数を伸ばすかに注目が集まっている。昨年の獲得数は12だ。
目玉ともいえるドラマシリーズ作品賞このほかの候補は、ファイナルとなった『ダウントン・アビー』(2010~2015・iTV)、ファイナル・シーズン最多受賞記録9の『ブレイキング・バッド』(2008~2013・AMC)を超えられるかどうかに注目だ。
その『ブレイキング・バッド』のスピンオフ・ドラマ『ベター・コール・ソウル』(2015~・AMC)は2年連続のノミネート。今年ゴールデングローブ賞を獲得した『MR. ROBOT ミスター・ロボット』(2015~・USAネットワーク)や元祖ネット配信ドラマとして作品賞受賞を目指す『ハウス・オブ・カード 野望の階段』(2013~・ネットフリックス)、ようやく日の目を見たスパイ・ドラマ『ジ・アメリカンズ』(2013~・FX)、2012年作品賞受賞の『HOMELAND ホームランド』も主演女優賞とともにノミネートされている。
そして今年特に注目なのが、豪華なメンツのリミテッドシリーズ/テレビムービー部門の主演男優賞。イギリス男子ベネディクト・カンバーバッチ(「SHERLOCK シャーロック 忌まわしき花嫁」)、イドリス・エルバ(「刑事ジョン・ルーサー」)、トム・ヒドルストン(「The Night Manager」)らと、「All The Way」ブライアン・クランストン、「アメリカン・クライム・ストーリー O・J・シンプソン事件」キューバ・グッディング・Jr.とコートニー・B・バンスというアメリカン俳優たちの米英対決、エミーちゃんを射止めるのは誰になるのかな?
また、ノミネートされた俳優陣のダイバーシティ(多様性)にも注目だ。今年はアカデミー賞の俳優部門が全て白人候補だったことが物議を醸したためか、同じ轍は踏むまいと計21部門から白人以外の俳優たちがノミネートされている。
ちなみに昨年度ドラマ部門主演女優賞に輝くヴィオラ・デイヴィス『殺人を無罪にする方法』はエミー史上初のアフリカ系アメリカ人主演女優だった。おめでとう!

おわりに

いやはや、知れば知るほど興味深い「エミー賞」、自分のお気に入りのドラマを応援するも良し、次に見るドラマに目星をつけるも良し、とにかく1年に1度のお祭りを楽しまなくっちゃ!
連日豪華プレゼンターやゲストも次々と発表され、もう待ち遠しくてたまりませんなあ。第68回エミー賞受賞式は、日本時間9月19日7時55分から、テレビの新しい歴史をしっかり目撃しよう!

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