クランクイン! クランクイン!・2014年5月25日

<カンヌ映画祭>河瀬監督『2つ目の窓』受賞ならず 最高賞はトルコの『Winter Sleep』

 第67回カンヌ映画祭の授賞式が24日夜、行われた。最高賞のパルムドールにはトルコのヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督『Winter Sleep(原題)』が輝いた。トルコ映画の同賞受賞は『路』(82)以来、32年ぶりの受賞となる。日本から唯一コンペ部門に参加していた河瀬直美監督の『2つ目の窓』は賞に届かなかった。 続きを読む » iflame 【関連】パルムドールに輝いた『Winter Sleep』場面写真  プレゼンターのクエンティン・タランティーノ監督とユマ・サーマンの『パルプ・フィクション』コンビから賞状を手渡されると、ジェイランの顔に安堵の表情が浮かんだ。今回で5回目のコンペ部門へのノミネートを数え、過去作では2席にあたるグランプリに『冬の街』(03)、『昔々、アナトリアで』(11)の2回、監督賞に『Three Monkeys 〜愚かなる連鎖~』(08)で輝くなど、最高賞まであと一歩のところで逃し続けてきた。今年は映画祭序盤に上映され、「パルムを獲るなら、この作品」と評論家たちも高く評価していた。だが、著名な監督たちの最新作がずらりと並ぶラインナップには最後まで落ち着けなかったに違いない。一言ずつゆっくりと感謝の受賞スピーチを述べる姿からは、プレッシャーから解放された監督の真情がよく伝わった。

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