堕ちた弁護士 -ニック・フォーリン の作品紹介

やり手企業弁護士と児童法律相談所での奉仕活動、二つの顔を持つ弁護士の葛藤と苦悩を描く。

『THE MENTALIST メンタリストの捜査ファイル』で大ブレイクしたサイモン･ベーカー主演ドラマ。2001年から2004年に放送されたので、今よりちょっと若いサイモンが楽しめる。エリート弁護士から一転、社会奉仕業務も手掛けることになったサイモン扮するニックを通して、弁護士のあるべき姿を問う社会派ヒューマン・ドラマだ。

スーツ姿に萌える？

『堕ちた弁護士～ニック･フォーリン～』の一番の見どころは、もちろん若かりし頃のサイモン･ベーカー。エリート弁護士らしくアルマーニのスーツに身を包んだサイモンは相当格好いい。さすがは、後に「癒し系セクシー」という新ジャンルを確立する男だけのことはある。シリアスな内容ながら、ちゃっかりサイモンの水着シーンなんかもあって、製作陣は視聴者の望みをよ～く解かってらっしゃるご様子だ。

ニックと父･バートンの関係は？

『堕ちた弁護士～ニック･フォーリン～』の全編にわたって描かれているのは、ニックとその父･バートンとの複雑な関係だ。シリーズを通して徐々に明らかになっていく父と息子の確執と和解が、ヒューマン･ドラマとしての奥行をさらに深いものにしている。
父･バートンを演じるのは幅広い演技力で魅了するダブニー･コールマン（映画『タワーリング･インフェルノ』）。エミー賞を何度も受賞しているいぶし銀俳優だ。

じわじわと伝わる面白さ

『堕ちた弁護士～ニック･フォーリン～』にはド派手なアクションも大どんでん返しもない。「このドラマで最も力を入れているのは主人公の性格描写」と製作総指揮のデビッド･ホランダーも語っているとおり、法廷での決着をテーマにしているわけでもない。ニックの様々な葛藤や魂の矛盾を視聴者自身が投影しつつ、時に涙する……そんな心に染み入るドラマなのだ。

更新日2013年7月1日