スーパーヒーローだって恋をする! ロイスとクラークのロマンスにスポットを当てたアクション・ヒーロードラマ
世界中誰でも知ってるアメリカン・スーパーヒーロー久々のテレビシリーズは、ロイスとクラークの心理描写にスポットを当てたロマンチック・コメディに近い仕上がり。アクション・ヒーローものでありながら、シーズンを重ねるごとに進展していく2人の恋の駆け引きから目が離せなくなる異色の『スーパーマン』だ。
スーパーマンといえば泣く子も黙るアメリカン・コミック・ヒーロー、今までに何度も映像化されてきた。1993年から4シーズンに渡って放送された『新スーパーマン』では、多くの人が持つ「スーパーマンと言えばクリストファー・リーブ」というイメージを覆すべく配役が検討された。最有力候補だったケヴィン・ソルボ(『ヘラクレス』『アンドロメダ』)を退けて見事キャスティングされたのは、ディーン・ケイン。日系3世の体育会系男子顔と筋肉質な身体を持つ俳優だ。笑顔に何とも言えない人なつっこさがあり、見ているうちに「この人こそクラーク・ケント」と思わせる何かがある。アメリカンヒーローに日系の血が流れている!?(いや、正確に言えば演じる俳優に流れているだけのことだが)なんて、なんともうれしいではないか。
ロイスを演じるのはテリー・ハッチャー。本作で一躍人気女優となり、後に映画『007トゥモロー・ネバー・ダイ』(1997年)でボンドガールを、『デスパレートな妻たち』(2004年〜2012年)で主役の一人であるシングルマザーのスーザンを演じている。
この2人の組み合わせは、ビジュアル的にもぴったりマッチで、スーパーヒーローと選ばれたヒロインいうよりは、堅実なジャーナリスト・カップルそのものと言った雰囲気を醸し出している。
本作の特徴は何と言ってもロイスとクラークの恋模様を中心に進むストーリー展開だ。タイトルを『新スーパーマン』ではなく、『ロイスとクラーク』にした方が良かったのでは? と思ったら、その通り。原題は『Lois & Clark: The New Adventures of Superman』なのだ。
恋愛描写に重点を置いているせいか、空を飛ぶシーンなど従来のスーパーマンなら重要視されるべきシーンはちょっとお粗末な感じがするのもご愛嬌か。実のところ、ディーン・ケインは高所恐怖症だったそうなので、空を飛ぶのは今ひとつお得意ではなかったのだろう。
何れにしても心理描写を掘り下げることで、今まで完全無欠なヒーローとして描かれてきたクラーク・ケント=スーパーマンにも人間性が見え隠れして、なんだか微笑ましささえ感じてしまう。
本作後、2001年になるとドラマ『ヤング・スーパーマン』が製作されたり、2006年、2013年に映画が製作されたりと、何かと動きが活発な『スーパーマン』市場。人間くささで選ぶなら、この『新スーパーマン』に勝るものなしと、自信を持っておすすめ出来る作品だ。
『新スーパーマン』をみた後は、視聴履歴を付けてみよう。
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