サブリナ の作品紹介

かわいい高校生魔女が繰り広げるドタバタの毎日が微笑ましい、大人気アメリカン・シット・コム・ドラマ。

1996年〜2000年に第4シーズンまでがABC系列で、2000年〜2003年に第5から第7シーズンまでがThe WBで放映された。16歳の誕生日に自分が魔女であることを知らされたサブリナの奮闘ぶりと成長を描くティーン向けのシットコム。全米のティーンの間で爆発的な一大ブームを起こした。日本ではほぼ同時期にNHK教育テレビで放送された。

アーチー・コミックの漫画が原作で、アメリカでは知らない人はいない程超有名な魔法使いキャラクターが主人公。1971年にアニメ化されたが、本作のヒットを受けて1999年にもアニメ版がリメイクされた。

魔法使いと人間のハーフであるサブリナ・スペルマン。16歳の誕生日に魔女であることを知らされ、魔法使いである双子の叔母の家で居候をすることになった。何百年も生きているらしい双子の叔母たちやその飼い猫セーレム・セーブレヘーゲンとサブリナとのやり取りが毎回ハラハラさせつつも笑いを誘うシットコムの決定版だ。90年代の『奥様は魔女』と言われたのもうなずける楽しさなのだ。

主人公のサブリナ役はメリッサ・ジョーン・ハート、19歳からサブリナを演じている。魔女見習い生として悪戦苦闘したり、女子高生として魔女であることに悩んだりする姿がとてもキュートなことから共感を呼び、国民的アイドルとなった。エミー賞にも2回ノミネートされている。
魔法使いの叔母たちは、理性的な姉のゼルダをベス・ブロデリック、直情的で感情のままに魔法を使う妹のヒルダをキャロライン・レイが演じている。人間の言葉をしゃべる黒猫セーレムの声はニック・ベイ、日本では小倉久寛が吹き替えを担当しているが、これがなかなか茶目っ気たっぷりでこのドラマの大きな魅力のひとつになっている。ちなみにサブリナが高校時代に付き合っていた同級生、ハービー役のネイト・リチャートはすでに俳優業を引退しているそうだ。サブリナに自分を重ねて、ハービーに恋をしていた当時のティーンたちはさぞ残念がっていることだろう。

2012年4月には、映画化のニュースが飛び込んできた。映画版『サブリナ』は、テレビ版よりも現代的なスパイダーマンのようなスーパーヒーローとして描かれるというから、シットコムのゆるさとは全く違う特撮満載な作品になるのかもしれない。ファンとしては、ぜひ元祖サブリナのメリッサにもカメオ出演をしてほしいところだ。が、メリッサのキュートさはシットコムというシチュエーションでこそ発揮されるのかもしれない。

何れにしても、映画化が実現すればオリジナル作品である本作もまた見直されるに違いない。リビングにゆったり座ってキュートなコメディを楽しみたい気分の時にぜひお勧めしたい1作だ。

登場人物

更新日2012年8月27日