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一度は行きたい海外ドラマ・映画のロケ地12選 ボストン編

|まとめ

アメリカのなかでもアカデミックな香り漂う街・ボストン。弁護士ものなどちょっとインテリな感じのドラマの舞台になることが多い。アメリカの歴史の語り部でもある古い街並を、ドラマ目線で歩くのも楽しいんじゃない。

ボストンの弁護士といえばこの人!「アリーの法律事務所」

The Ally McBeal Building

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働き女子ドラマとして日本でも大人気だった『アリー my Love』(1997~2002)。撮影のほとんどはLAのスタジオだったというものの、ロケはちゃーんとボストンでもやっていた。まずは主人公のアリーが働いていた「ケイジ&フィッシュ法律事務所」から。モデルになった建物はボストンのNo.1ランドマーク=ボストン・コモンのすぐ目の前。あの頃と変わらない特徴ある半円形の窓がよく見えるので、すぐわかるはず。

リーガル・ドラマに欠かせない「サフォーク郡裁判所」

Suffolk County Courthouse - Boston, MA - Courthouses on Waymarking.com

サフォーク郡裁判所

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John Adams Courthouse. Photo courtesy of the Social Law Library.

ジョン・アダムス裁判所

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アリーがポケベル(古っ!)でしょっちゅう呼び出されていたのが、この裁判所。実際に映像として登場していたのは、「サフォーク郡裁判所」ではなく「ジョン・アダムス裁判所」の方だ。でもご心配なく。このふたつの裁判所はおとなり同士。1ヶ所目指していけば両方見ることが出来るのだ。
裁判所といえば弁護士さんたちの戦場。『アリー my Love』と同じデビッド・E・ケリー製作作品の『ザ・プラクティス〜ボストン弁護士ファイル』(1997~2004)や『ボストン・リーガル』(2004~08)でもみなさん足しげく通っていらした場所だ。

ドラマでは内部が見られない「マサチューセッツ州議事堂」

Massachusetts State House Boston

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ボストンが舞台になっているドラマや映画で、場面転換の助っ人として登場する率がとっても高いのがこの議事堂。たぶん「ここはボストン!」と主張するには一番の絵面なのだ。そりゃあ、あんな金ぴかの帽子かぶった建物はそうざらにあるもんじゃないからね。あの金色、なんと本物の金箔を貼っているらしい。マサチューセッツ州ってば、リッチなのね~。
ドラマではなかなか見ることができない中の様子は、ビジターツアーに参加すれば見学可能。この際弁護士か議員の卵にでもなったつもりで、しっかり見せてもらおう。ただし、厳し~いセキュリティチェックを受けなければ行けないので、ご覚悟を。

一杯ひっかけるなら「チアーズ」

File_Cheers bar, Boston.jpg

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1982年~93年に放送された人気シットコム『チアーズ』。その舞台となったのが、ビーコン・ストリートにあるこのバー。もともとは「The Bull & Finch Bar」という名前のバーだった。が、ドラマ開始と共に『チアーズ』のバーとして世間に知られるようになり、「それならほんとの名前にしちゃおうぜ」ってな具合で現在の店名はずばり「チアーズ」。
店内には出演者の写真があったりグッズも売られていたりで、今でもなかなかの人気ドラマっぷりを見せてくれる。まあ、主人公が元ボストン・レッド・ソックスのピッチャーっていう設定からして、ボストニアン達の心揺さぶることは間違いない。
そしてここにはもう1つドラマ的に外せない要素がある。そう、アリーが勤める「ケイジ&フィッシュ法律事務所」の下にある設定のバーも、ここ「チアーズ」だったのだ。アリーと同僚達が飲めや歌えやと宴会を催していたあのバーだ。ビール片手にアリーの同僚気分に浸るには絶好の場所だ。

有名人もたくさん住んでる「ビーコン・ヒル」

Beacon Hill Boston - Boston

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「チアーズ」からも「マサチューセッツ州議事堂」からも歩いてすぐの高級住宅地が「ビーコン・ヒル」。れんが造りの素敵な家並みと石畳の街路はボストニアンの住みたいエリア第1位だそう。そんな素敵な場所に住んでいたのが、我らがアリーだ。元同級生のレネとルームシェアしていたとはいえ、すごいぞアリー。しかも職住超近接!なんたって事務所も裁判所も徒歩10~15分圏内だもんね。とはいっても、ドラマの中に出てきたアパートはパラマウント・スタジオのセット。(詳しくはLA編を見てね)「ビーコン・ヒル」では「アリーのアパート」のような建物が並ぶ街並を楽しもう。
映画『ワンダーランド駅で』(1999)の主人公エリンもこの辺りに住んでいた設定だ。
日本人的にはピンと来ないけど、有名な議員もたくさん住んでいるのだとか。アメリカの小泉進次郎を捜してみる?

ボストンの街並で異彩を放つ「ジョン・ハンコック・タワー」

John Hancock Tower

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FRINGE/フリンジ』(2008~13)の女性捜査官オリビア・ダナムが所属するFBIボストン支局の所在地「FEDERAL BUILDING BOSTON」として劇中に登場するのが、「ジョン・ハンコック・タワー」。ニューイングランド地方でNo.1の高さを誇るのっぽビルだ。全面ガラス張りの超高層ビルはボストン中から見え、青空が写るときれい。
ちなみに本物のFBIボストン支局はここではなく、ダウンタウンにある。
FRINGE/フリンジ』は、ボストンが舞台のドラマとして超有名なのにもかかわらず、ロケも含めてほとんどの撮影をカナダはバンクーバーで行っている。つまりボストンには残念ながら他に見るべきロケ地がない。9.11以降一般人は立ち入ることができなくなってしまったので、タワーを下から眺めてフリンジチームに思いを馳せるだけしか出来ないのは、何とも残念だ。

見るからに賃料高そうな「クレイン・プール・シュミット法律事務所のあるビル」

Five Hundred Boylston

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「ジョン・ハンコック・タワー」の斜めお向かいにある「Five Hundred Boylston」は、『ボストン・リーガル』の事務所があったとされるビル。とっても立派!さすがは高額所得者相手の訴訟弁護士さん、構える事務所も大層高級そうですこと、オホホホ。
ちなみに『ボストン・リーガル』の主人公アランのライバル=ブラッド・チェイス役マーク・バレーは、その後『FRINGE/フリンジ』にも出ていたっけ。勤務先が斜向いに変わっただけって言うのもなかなか面白い。だけどどちらもビル外観が映るだけで実際の撮影はボストンを使っていないから、たぶんマーク・バレーはどっちのビルにも行ったことないんじゃないかな~。(これ、ただの想像ですっ。)

やっぱり外せない「フェンウェイ・パーク」

Fenway park boston

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日本人がボストンに行ったなら観ておきたいスポットの一つが、「フェンウェイ・パーク」。言わずと知れたボストン・レッド・ソックスの本拠地だ。「日本人選手が活躍してるのは知ってるけど、野球なんて興味ないし~」という声が聞こえてきそうだが、ちょっと待った。実はロケ地としてたくさんの映画・ドラマに登場しているのを忘れてはいけない。
『フィールド・オブ・ドリームス』(1989)『シビル・アクション』(1998)『2番目のキス』(2005)『ザ・タウン』(2010)『マネーボール』(2011)などなど。ドラマでは、アリーも来てたっけ。
野球の試合に興味がなければ、見学ツアーに参加するのがおススメ。廊下に「フェンウェイで撮影しました」コーナーがあって、映画のポスターや撮影時の様子を伝える写真がたくさん飾られている。
今では全米最古の球場だから、立て直しになる前に観ておくのも悪くないだろう。

街一番の大きな駅「ボストン・サウス駅」

Boston South Station

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この駅が登場するドラマは『ワンス・アポン・ア・タイム』(2011~)。あれ、これってボストンが舞台のドラマだっけ?と思うかも知れない。第一話を思い返せば、エマが住んでいたのは確かにボストンだ。そしてエマを訪ねてストーリーブルックからバスに乗ってやってきたヘンリーが降り立ったのが、「ボストン・サウス駅」だったのだ。
だいたいどの街においても、陸の玄関口はロケーション・スポットになりやすいのだが、ここもその良い例だろう。

アカデミックな街に来たなら必見「マサチューセッツ工科大学」&「ハーバード大学」

Massachusetts Institute of Technology

マサチューセッツ工科大学

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harvard university

ハーバード大学

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ボストンにある大学の中でも1、2を争う知名度の二つの大学。当然どちらも多くの物語の舞台になっている。
『グッド・ウィル・ハンティング~旅立ち~』(1997)でマット・デイモンが清掃のアルバイトをしている大学という設定だったのが「MIT」。実話を基にしたという『ラスベガスをぶっつぶせ』(2008)の天才学生達も「MIT」の生徒だった。
一方のハーバードはといえば、新しいところで『ソーシャル・ネットワーク』(2010)の舞台だったことが記憶に新しい。『キューティ・ブロンド』(2001)の主人公エルも『アリー my Love』のアリーもハーバードのロースクール出身。皆さん意外に高学歴なのだ。
キャンパスは自由に出入りできるので、創設者ジョン・ハーバードの銅像の足を触って幸運のおこぼれに預かりたいものだ。

ちょっと足をのばして「魔女の街セーラム」へ

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ボストンから電車に乗ること30分。この小さな街は魔女狩りをした過去の黒歴史から「魔女の街」として知られている。でもって何でここに行ってみたいかというと、それは『奥さまは魔女』(1964~1972)のサマンサとして知られる故エリザベス・モンゴメリーの魔女像があるから。
魔女狩りの暗い歴史と人気ドラマの主人公を「魔女」繋がりだけで一括りにするのもどうかと思うが、それもこれも街のイメージアップ戦略、町おこしなのだ。何しろ警察のマークにまで魔女が描かれているんだから。
折しも2005年のサマンサ像除幕式は、ニコール・キッドマン主演の映画版『奥さまは魔女』公開直前。テレビ版『奥さまは魔女』製作者のウィリアム・アッシャーやDr.ボンベイ役のバーナード・フォックス、娘・タバサ役だったエリン・マーフィーも出席したというから、なかなかの本気ぶりだ。そのうち「魔女の街」ではなく「奥様は魔女の街」に改名なんてこともあるかも知れない。

おわりに

ボストンが舞台のドラマ・映画は数多いのだが、建物の外観を使うだけで、実際にロケをしている作品は意外と少ない。これにはボストンがアメリカ建国の歴史を伝える街という役割を担っているために、大掛かりな撮影を受け入れにくいと言う背景がある。それでもコンパクトなエリアに鏤められた設定上の建物を観て歩くのは、海外ドラマファンとして至福の時であることは間違いない。

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