一度は行きたい海外ドラマ・映画のロケ地15選 ロンドン編
|まとめ
アメリカン・ドラマとはひと味違う重厚さを醸し出している英国ドラマ。なかでもロンドンは、誰でも知ってる観光名所がロケスポットになってる度合いMAXなお土地柄。ぜひドラマ目線で街歩きを楽しみたい。
シャーロキアンの聖地「ベーカー街」
ベイカー街239のシャーロック・ホームズ博物館
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ベイカー・ストリート駅
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ロンドンが生んだ架空の大スターといえば、シャーロック・ホームズ。小説はもちろんのこと、舞台・映画・ドラマ化されること数知れず。そのホームズのお家があったとされるのが「ベーカー街」だ。
地下鉄のBAKER STREET駅では早速ホームズのシルエットがお出迎え。よく見ると小さなホームズ・アイコンで作られていてなかなかに心憎い演出だ。地上に上がればホームズ様の銅像も!ちなみにロバート・ダウニー・Jr(『シャーロック・ホームズ』2009・2011)にもベネディクト・カンバーバッチ(『SHERLOCK/シャーロック』2010~14)にも似ていない(あたりまえか)。
自宅とされる221Bはもちろん、近場にはホームズ博物館やらパブ The Sherlock Holmesな~んていうのもあって見どころがたくさん。『SHERLOCK/シャーロック』に登場したお隣のカフェSPEEDY’Sも実在する。店内には撮影時のキャストの写真も飾られているそうだから、これは行くしかない。
ホームズとくればやっぱりポワロも外せない「ホワイトヘブン・マンション」
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アガサ・クリスティ原作の探偵ポワロものの映像化決定版と言われ1989年から2013年までほぼ四半世紀に渡って放送された人気ドラマ『名探偵ポワロ』。ポワロの事務所兼住居として登場した「ホワイトヘブン・マンション」は地下鉄バービカン駅のすぐ近くチャーターハウス・スクエアにある。
1930 年代の設定にこだわったドラマだけあって、その外観は見事なアール・デコ様式!このぐにゃんとしたカーブが特徴ですな。なんだかポワロのひげのカーブを思い出すような、出さないような。
この辺りにはアール・デコ建築が多いので、「ホワイトヘブン・マンション」以外にも「ウィロビー研究所」として使われた建物がすぐ近くにある。
捜査ものの本部「ロンドン警視庁(ニュー・スコットランドヤード)」
2代目庁舎
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3代目庁舎(現在の庁舎)
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『LAW & ORDER:UK』(2009~2014)『ロンドン警視庁犯罪ファイル』(1997~2009)のみなさんや『フロスト警部』(1992~2010)が通っていたのがここ。もちろん探偵だって時々は用事があるということで、『SHERLOCK/シャーロック』や『名探偵ポワロ』でも数話に渡って外観が登場している。
それにしても「なぜロンドンでスコットランド?」と不思議に思ったことはないだろうか。
実は初代ロンドン警視庁の所在地は「Great Scotland Yard通り」。『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(2004)ではこの場所が魔法省の入口として使われた。
その後ウェストミンスター橋の近くに二代目、現在のブロードウェイ通りに三代目と移転し高層ビルに生まれ変わったものの、GREATがNEWに変わっただけの旧アドレス名で呼ばれているという訳だ。
現在の正面入口にある看板までもが「警視庁」はおろか「ロンドン」さえも表記されない堂々の「NEW SCOTLAND YARD」! この看板、なぜかぐるぐる回っていてロンドンっ子たちには評判悪しなのだ。
警察もいいけどスパイもね「MI6 イギリス情報局秘密情報部」
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探偵、警察とくればお次はやっぱりスパイ。『007』シリーズでおなじみジェームス・ボンドが所属する諜報機関が「MI6」だ。諜報機関繋がりで『24-TWENTY FOUR- リブ・アナザー・デイ』にも登場していたっけ。
テムズ川沿いに建つ立派な建物は意外に穏やかな佇まいだ。が、本物のイケメン諜報部員を見つけようと近づきすぎることはお勧めしない。だってハンパない監視カメラの数なんだから。うっかり国際手配なんかされちゃわないように、テムズ川の反対側から見るくらいにしておくのが安心かもしれない。
ロケ地は世界遺産!「ロンドン塔」
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観光客が行きたいスポット上位にランクインする「ロンドン塔」もたくさんの英国ドラマ・映画に登場している。
映画『エリザベス』(1998)ではケイト・ブランシェット演じるエリザベス1世が幽閉され、『SHERLOCK/シャーロック』ではJewel Houseが犯行現場になった。が、世界遺産だけあってさすがに内部での撮影はNG。外観以外は他のお城やセットが使われている。
世界最大と言われるイギリス王室のお宝ダイヤモンドがあったり、中世の拷問部屋があったりとなかなかに見応えがある「ロンドン塔」。ロケ地ではないが中世ムード満点なので、『魔術師 MERLIN』(2008~2010)や『CAMELOT〜禁断の王城〜』(2011)好きにはたまらないスポットだろう。
誰かと並んで歩きたい「テムズ川」
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「ロンドン塔」のすぐ目の前は「テムズ川」。川沿いが広い遊歩道になり、視線の先にはタワーブリッジやロンドンアイが見える。
『LAW & ORDER:UK』でジェームズとアリーシャがストール巻き巻きして歩いていたのも、『ブリジット・ジョーンズの日記』でブリジットが通勤中に歩いていたのもここ「テムズ川」沿い。
観光客向けのテムズ川クルーズ船も悪くはないが、ぜひ普通の水上バスに乗ってみよう。『ハリー・ポッターと謎のプリンス』(2009)でデスイーターが壊したはずのミレニアムブリッジやロンドン橋を潜りつつ、次々と現れる有名ランドマークを水の上から眺める経験はなかなかに楽しいはずだ。
日本にも似たライオンがいる「トラファルガー広場」
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それもそのはず、日本橋のあのデパートのライオンは、ここんちをモデルにしたものなんだそうだ。ニューヨークのタイムズスクエアに対抗しているかどうかは知らないが、ロンドンではここでの年末カウントダウンが王道。大きなイベントも良く行われる。
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(2011)ワールドプレミアのイベントもここで行われ、3日前から徹夜組が列をなした。日本でもワイドショー等で大きく取り上げていたので、記憶に残っている人も多いのではないだろうか。
正面にはナショナル・ギャラリーの入口へと続く階段があり、『SHERLOCK/シャーロック』でホームズとワトソンが登っていた。おもしろいのはその右側にあるナショナル・ポートレート・ギャラリー。その名の通りポートレート専門の美術館なのだが、ホームズの原作者コナン・ドイルだけでなくなんとベネディクト・カンバーバッチの肖像画もあるというのだ。どんだけシャーロキアンなんだ、館長さん。でも『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』のジョニー・リー・ミラーのはないだろうなあ、やっぱり。
ロンドン一の繁華街「ピカデリー・サーカス」
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「ピカデリー・サーカス」は東京で言えば銀座か渋谷かというくらいの繁華街。
いや、サッカーでイギリスが勝つとこぞってエロスの噴水に飛び込んだりするから、道頓堀なのかも。
それはさておきこの「ピカデリー・サーカス」の夜景がオープニングに毎回登場するのは、『LAW & ORDER:UK』。ご本家アメリカ版との違いを見せつけるためか、ユニオンジャックを背中にしょっていかにもロンドンな景色を挿入するのはお手の物といった感じだ。
英国ミステリーではお約束の「中央刑事裁判所」&「王立裁判所」
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ロンドンが舞台のミステリーには必ずと言っていいほど登場する二つの裁判所。『SHERLOCK/シャーロック』しかり、『LAW & ORDER:UK』しかり。
「中央刑事裁判所」通称オールド・ベイリーでは世界共通正義のアイコンLady Justiceに上から見下ろされて、心なしか緊張するかも。
「王立裁判所」はBBCの中継などで日本でもおなじみの建物。日本でいう所の最高裁判所だ。意外なことにたいていの裁判は自由に傍聴できるそうなので、英国ドラマで見るあのカツラ姿を実際に拝んでみるのもいいかも。敷地内にはカフェもあって、意外に敷居が低い。重厚過ぎる建物とのギャップがツンデレなイギリス法曹界なのだ。
近くには法律系専門みやげ物店らしきものもあって、なんとあの白髪くるくるカツラを買うことが出来る!もちろん法衣も売っているから、今度のハロウィーン用に思い切って買っちゃう?
ロンドンのデパート四天王のひとつ「セルフリッジス」
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最近ハロッズ、ハーヴィー・ニコルズ、リバティの同業他社軍団に大きく差をつけて注目を集めているのが「セルフリッジス」。それもそのはず、創業者を主人公とした英国ドラマ『セルフリッジ 英国百貨店』(2013~)が面白いと大変な話題になっているのだ。『ダウントン・アビー ~貴族とメイドと相続人~』(2010~)のビジネス版とも言われる『セルフリッジ 英国百貨店』、今では当たり前なデパートの常識が非常識だった頃を描いている。ドラマを観てから実際に訪れてみれば、今までとは一味違ったお買い物体験が出来ること間違いなしだ。
ロンドンで『ダウントン・アビー』気分になるなら「ケンジントン公園」&「ランカスター・ハウス」
ケンジントン公園「アルバート記念碑」
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ランカスター・ハウス
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「イギリスに行ったなら『ダウントン・アビー ~貴族とメイドと相続人~』のロケ地を見たいけど、ちょっと遠いのよねえ」とお悩みのあなた。実はロンドンにも『ダウントン・アビー』ゆかりの地はちゃ~んとある。
ハイドパークと繋がっている「ケンジントン公園」では入口にあるアルバート記念碑にご注目あれ。今のお金に換算すると15億円以上もつぎ込んで作られたという金ぴかのアルバート公爵が貴族中の貴族と言わんばかりに鎮座ましましている。バッキンガム宮殿からも近い「ランカスター・ハウス」は政府の会議や式典等で使われる建物。どちらもロンドン市内では貴重な『ダウントン・アビー』のロケ・スポットなのだ。
もちろん時間に余裕のある人は、舞台の中心であるハンプシャー州のハイクレア城まで足をのばしてみてほしい。
イギリスで一番有名な駅は「キングスクロス駅」
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近年人気になった観光スポットの筆頭と言えばここ、「キングスクロス駅」。そう、『ハリー・ポッター』シリーズで登場した9と3/4番線がある駅だ。もちろん実在はしない。そのかわりに、駅構内には観光客向けにカートが半分壁の中に入ったようなオブジェが作られていて、自由に撮影できるようになっている。なかなか親切じゃあないか、ロンドン。ハリー・ポッターのロケ地をめぐるウォーキング・ツアーなんかは、たいていここが解散場所になっているほどの重要スポットになっている。
ちなみに『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002)でキングスクロス駅として出てくる駅の外観は、隣接するセント・パンクラス駅。理由は簡単、こっちのほうがフォトジェニックだからだと。あらら、キングスクロスの面目丸つぶれ。
ホームズを出し抜いた女性「アイリーン・アドラーの家」
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ホームズシリーズには欠かせない希少な女性キャラ「アイリーン・アドラー」。アメリカ生まれのもとオペラ歌手と言うこジャレた設定のアイリーンは、当然住んでるとこもおしゃれじゃなくっちゃ。というわけで『SHERLOCK/シャーロック』で彼女のお住まいとして使われた建物は、イートン・スクエアにある。この界隈は、モーツァルトや故サッチャー首相(時代違いすぎない?)もご近所さんだったという超高級住宅地。今も著名人がたくさん住んでいるエリアなので、ロケ地探訪ついでにセレブハンティングも出来ちゃうかもね。
ただし、高級なエリアだけあってあちらこちらで警備員の目が光っているので、ご注意を。
おわりに
以上、ロンドンのロケ地のほんのさわりをご紹介した。映像に登場する場所は、わかりやすいものから言われなきゃわからないものまでこの他にもたくさんある。英語に自信があればロケ地ツアーに参加してみても良いだろう。お気に入りのあの作品のあのシーンを捜して1人で歩いてみるのも、また楽しそうだ。複雑に路地が入り組んだロンドンの街角をぜひ制覇していただきたい。
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